連載!修行時代の体験談
カテゴリー: 料理長
1998年4月12日、大阪南船場の一角で期待一心、
誕生したアンゴンも今年の春で ようやく10年目を迎えます。
一部家具は入れ替わりましたが食器や装飾品も
10年の年月を共に歩んできました。
開業時に壁に掛けた椰子の実のお面も色艶から時の深みを感じます。
店では当時は中学生、小学生だったスタッフも
今一緒に元気に活躍しています。
23歳で単身修行に励んたベトナム時代から
アンゴンととも過ごし来月には35歳になります。
毎年ベトナムに戻ってはベトナム人と会話し料理の進展を感じ、
培ったものを守りながらまだまだ今現在も
アンゴンを作り上げていく最中。
2008年で10年、それを下支えしてくれたベトナム修行時代、
意外と真面目でやっぱり無茶だった当時を振り返って
体験談を連載でご紹介します。
とにかく心に残る経験をした時期でした。
次回第1回から掲載しますがちょっと余談。
10年前の今頃は?
現在のアンゴンがある南船場では図面も出来上がり工期の詰め段階。
ガラガラっとシャッターを開けて上がるローソンの2階は
実はどこにでもあるような普通の事務所だったんです。
インターネットが産声をあげた時代。
日本の状況は社長がサイゴン郵便局にFAXを送り
それを2日遅れてタンビン区の我家に郵送される仕組み。
懐かしい。
生まれ育った地は大阪南部の奈良県境、南河内郡太子町、
南船場ってどこって全く知らなかった。
アメリカ村の北側だからカナダ村ってあの当時は言ってた。
それでサイゴンでは。
料理修業は1997年末をもって終わりにし、年が明けて
食材やら家具やら食器やら装飾品やら毎日毎日買付けの日々。
梱包紙を買って何から何まで全部自分で潰れないように梱包し
柔道部屋(おそらくアンゴンと同じ程度の広さ)の我家は
日本への発送品で埋め尽くされた状態。
今思い返せばよく買付けから梱包まで
友人のDam,Tan,Hoiと4人で
全部自力でやったなぁって感心。
そういえばその後日本への発送はたしか阪急系の船会社に
依頼した時にそれぞれの段ボールに判別し易いよう
マークを記載するよう通達された。
迷うことなく大ファンだった近鉄バファローズのトレードマーク
岡本太郎作の猛牛マークを書いた。
そういった段ボール箱を束ねてドーンと搬入すると
何故か担当者は嫌そうな対応。
系列会社は関西私鉄のライバル同士。
嫌そうな対応を見て初めて気付いた24歳の自分でした。
企業合併みたいにオリックスに吸収され子供の時から憧れ
熱狂した近鉄バファローズが無くなり
一切プロ野球との決別を決めた自分。
赤青白のあの野球帽だけが今でも手元にあり
思い偲ぶ現在34歳です。